ビーチの減少
先日ワールドブリッジクラブでは砂のつかないビーチ用ブランケットの販売を始めたんですが、そのブランケットが開発された背景が、年々ビーチの減少が続いているため、環境を守りたいからとのこと。
そこで実際ビーチを含めた環境が現在どのようになっているか調べてみました。
目次
現在のビーチ(砂浜)の状況
現在では世界の75%~90%の砂浜が消滅の危機にあるとのこと。主な原因は気候変動による海面上昇、嵐や台風などの自然現象の増加、ダムの開発による海岸浸食があります。
砂浜というのは自然の一部ですので、砂の量が増減するのは自然なことです。波によって海に流されたり、嵐や台風などの自然現象により砂浜の砂が少なくなります。
しかし川から続いている海岸の場合、上流からの土砂により砂浜に砂が供給されていましたが、ダムの開発によりこの流れが止められてしまいました。砂浜への砂の供給より、砂の減少のペースの方が速いため、砂浜の減少が続いてしまっているということです。(このような現象を海岸浸食といいます。)
砂浜の減少がもたらすもの
砂浜が減少することにより私たちの世界にどんな影響があるのでしょうか?
まず砂浜に住む生物がいなくなってしまいます。そうするとそこをエサ場としていた鳥等もエサを取れなくなってしまいますので生態系に大きな影響が出ます。
また砂浜は高潮・高波・津波の影響を小さくする役目もあるので、それが無くなると自然災害の被害が大きくなってしまう可能性もあります。
そして今では海水浴やサーフィン等の海のレジャーを楽しむ人が多くいますが、それができなくなってしまう可能性があります。
このように砂浜の減少は私たちの世界に大きな影響を与えます。そのため現在では砂浜を維持しようと様々な活動がされています。(砂が少なくなった海岸に新たに人工的に砂を補充したりする砂ビジネス。米国ではこういった「砂ビジネス」が1000億円規模の市場になっているそうです。
砂浜の減少に対して私たちができること
砂浜の減少の原因は環境の変化が大きいですが、実は私たちも原因の一つになっています。
ある研究では、ビーチに遊びに来た人が一度に持ち帰ってしまう砂の量は170g-約手のひら3杯分-にもなるそうです。毎年1億人もの人がビーチに遊びに出かけるとすると、それは17000トンもの砂の量になります。
環境を守るために、まずは私ができることから始めたいですね。
その他:サンゴ礁の白化現象
マリンスポーツが好きな人にとってビーチの減少と同じく心を痛めるのがサンゴ礁の白化現象だと思います。
サンゴ礁の白化現象の原因は環境汚染や水温の上昇といった環境の変化です。オーストラリアにあるグレートバリアリーフは世界最大のサンゴ礁地帯ですが、2016年に発表された調査では、全体の約90%が白化しているとの報告がされました。
サンゴ礁地帯ではその周辺に豊かな生態系を作ります。様々な色に彩られたその世界は見るだけで素晴らしいものがありましたが、それが消えていこうとしているのはとても悲しいことです。
環境を守るために私たちができることを考えていきたいですね。